第3期部落解放論研究会のご案内
第1期部落解放論研究会は2015年7月から始まり、2018年3月まで17回の研究会を開き、その成果を『部落解放論の最前線―多角的な視点からの展開―』(解放出版社、2018年)としてまとめました。また第2期部落解放論研究会は2018年5月から始まり、2021年5月まで15回の研究会を開き、その成果を『部落解放論の最前線―水平社100年をふまえた新たな展開―』(解放出版社、2021年)としてまとめました。
今年は全国水平社が創立されて100周年を迎える記念すべき年ですが、あらためて部落解放に向けた重要な教訓を導き出すため歴史に焦点が当てられ、それをふまえて部落差別の現実を前提とした、部落解放運動の新たな課題と展望を明らかにすることが求められています。そこで私たちは、6年間に及ぶ第1期と第2期の部落解放論研究会の成果を引き継ぎ、第3期部落解放論研究会を新たに出発させることにしました。
第3期部落解放論研究会は3年間を目途とし、次のような趣旨と目的を設定しました。第1は、現段階における研究の成果をふまえ、前近代と近現代における部落と部落解放運動の歴史について、論点を明確にしつつ新たに解明しようとする試みです。とりわけ従来の通史では必ずしも説明されなかった、今日に至るまでの戦後部落解放運動の歴史を重視します。第2は、主として若手から中堅の研究者と現場で活動する人びとの問題意識によって、今日における部落差別の現実を明らかにし、各地区で展開されている部落解放運動の新たな取り組みを紹介しようとする試みです。このような新たな問題意識に基づく報告は、必ずや部落解放運動の発展につながると確信しています。したがって各回の研究会では、この2つに関する報告に基づいて、活発な議論を交わす予定です。
このような趣旨と目的をふまえ、新しい世代へのバトンタッチを意識しながら、第3期部落解放論研究会は新しい世話人と事務局を加えて、新代表のもとに新たな体制を組むことになりました。また新型コロナウィルス感染症の終息が見通せない状況をふまえ、会場参加とオンライン参加を併用した、ハイブリッドな方式で開催します。これまで参加された方々はもとより、若い方々、遠隔地の方々、さらには海外の方々におかれましては、第3期部落解放論研究会にふるって参加されますよう、お願い申し上げます。
つきましては、第1回研究会を下記により開催いたしますので、是非とも参加されますよう、よろしくお願いいたします。
第1報告:部落差別の存続根拠と部落問題克服への理論問題/谷元昭信(元部落解放同盟中本部書記次長)
報告:13:00~14:30
質疑応答:14:30~15:00
第2報告:兵庫における部落解放運動の現状と課題/北川真児(部落解放同盟兵庫県連合会書記次長)
報告:15:10~16:30
質疑応答:16:30~17:00
日時
会場・
アクセス
オンライン
定員
参加費
オンライン参加券 1,000円
申込方法
https://peatix.com/event/4239266
主催
部落解放論研究会
連絡先
https://peatix.com/event/4239266
注意事項
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