現代フランス哲学者ジル・ドゥルーズと共に『アンチ・オイディプス』や『千のプラトー』を世に問い、精神分析家ジャック・ラカンの下に学び、ジャン・ウリと共に制度精神療法をラ・ボルド病院で実践、政治や芸術についての独自の思考を展開したフェリックス・ガタリ(Félix Guattari 1930-1992)。
混迷を極める現代において、再評価されつつあるガタリの思想と実践について、『ジル・ドゥルーズ:超越論的経験論の生成と構造』(人文書院)を皮切りに、先日、『フェリックス・ガタリの哲学:スキゾ分析の再生』(人文書院)を刊行し、ドゥルーズ+ガタリ研究の最先端で活躍する山森裕毅(やまもりゆうき)が、初歩的なところから解説します。
☆フェリックス・ガタリ独自の思想を学びたい方、新たな精神療法の可能性について考えたい方、哲学や思想を私たちの生き方とともに考えたい方におすすめの講座です。
フェリックス・ガタリ(Félix Guattari 1930-1992)
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【講師よりコメント】
フェリックス・ガタリといえば、世界的に著名な哲学者ジル・ドゥルーズとの連名で知られている人物です。2024年は日本でガタリに関連する本が多く出版され(私も出版した一人です)、彼独自の思想への注目が高まっています。とはいえ、彼の著作が超難解で読者を寄せ付けないのもまた事実です。
今回の講座では、ガタリがどんなことを考えていたのかをできるかぎりシンプルに、また参加者の身近な事柄と関連させながら紹介していきます。その著作にどんなに難しいことが書かれていたとしても、ガタリが考えていたのは私たち自身が今どう生きているのか、これからどう生きていくのかについてだということを少しでも伝えられればと思います。
【講座詳細】
第3回(1/23)あなたは今、どんな顔をしてますか?
「もうすっかり親の顔になったね」や「日本のビジネスマンはみんな同じ表情をしてる」などの顔をめぐる定型表現がありますが、こうした表現の背後に社会の構造や権力の働きなどがあることをガタリは分析しています。
自分では見えない自分の顔と表情を社会にゆだねないためにガタリだったらどう考えるかについて考えます。
【学べる概念】顔貌性
【スケジュール】
第1回(1/9)活動の軌跡をたどる〜ガタリとは何者か?
第2回(1/16)あなたが利用している制度はあなたをどう変えますか?
第3回(1/23)あなたは今、どんな顔をしてますか? ☜今回
第4回(1/30)あなたをそこから連れ出してくれるのは誰ですか?
【講師】
山森裕毅(やまもりゆうき)
兵庫県出身。大阪大学人間科学研究科を修了。2012年に博士号(人間科学)を取得。精神科グループホームでの非常勤勤務や精神疾患・精神障害当事者の自助活動などにかかわりながら、メンタルヘルスと哲学(主にフランス現代思想)の関係について研究と実践を行ってきた。現在は横浜にて哲学と対話を学ぶ私塾「滴塾 第二学舎」を運営しつつ、大阪大学COデザインセンターにて招へい教員/非常勤講師として教育・研究活動に従事。著書に『ジル・ドゥルーズの哲学』と『フェリックス・ガタリの哲学』(ともに人文書院より刊行)。
【参加資格】
◎資格や能力は必要ありません。
◎哲学や哲学的な考え方を学びたい方であればどなたでも参加可能です。
日時
会場・
アクセス
◎Google Meetをもちいたオンラインでの開催となります。パソコンもしくはスマートフォン、タブレット等からご参加ください。スマートフォンとタブレットの場合、あらかじめアプリをインストールしておいてください。ダウンロードは下記のアドレスから可能です。https://apps.google.com/intl/ja/meet/
◎チケットを購入された方には事務局から、講座会場のURL等についてご連絡いたします。
※開催当日前日までに連絡がない場合は、お手数ですがinfo@dehors-org.comまでお問い合わせ下さい。
◎毎回の講座の模様は、講座終了後、限定YouTubeにて一定期間ご覧いただけます。
定員
参加費
各回のみ参加:4,000円
第3回・4回参加:7,000円
※各回のみの参加も可能です。
申込方法
https://peatix.com/event/4207003
主催
ソトのガクエン académie en dehors
https://www.dehors-org.com
https://x.com/dehors_org
連絡先
https://peatix.com/event/4207003
注意事項
当日の様子は録画し、チケットをご購入いただいた方に限り、一定期間配信いたします。
写真・動画への映り込みに支障がある方は遠慮なくお申しつけください。
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