※現地会場 参加希望の方は、以下の「開催方法(オンライン/現地開催)」をご一読ください
FIFTYS PROJECTについて
FIFTYS PROJECTは「政治分野のジェンダー不平等、わたしたちの世代で解消を」と掲げ、2022年の夏に設立した団体で、20代・30代の女性、Xジェンダー、ノンバイナリーの地方議会議員への立候補を呼びかけ、一緒に支援するムーブメントです。
2023年春の統一地方選挙では、ジェンダー平等への考え方、政策が一致する候補者のネットワークづくり、勉強会や広報支援やボランティア支援などを行い、全国から29名の立候補者が参加し24名の議員が生まれました🙌✨
現在は、統一地方選挙ではない時期に実施される選挙に立候補する候補者や次の統一地方選挙に立候補する候補者の育成、募集、支援、議員ネットワークの運営をしています。
この動きをさらに加速させていくために、2023年に初めて、ジェンダー平等について基礎から学び、一緒に考えるコミュニティとして「ゼミ」を実施しました!今年もジェンダー関連の分野の第一線でご活躍されている講師の方々をお招きし「ゼミ(第3期)」を実施します!
FIFTYS PROJECTゼミ 第3期、開講します!
こんな風に思ったことのある人はいませんか?
「日本の政治、同質性ヤバくない・・・?」
「女性議員がもっといたらいいのにな・・・」
「議会に高齢男性多すぎ・・・自分の声、ちゃんと代弁されてるのかな?」
「わんちゃん立候補しちゃおうかな・・・?」
「ジェンダーについて思うことはたくさんあるけれど、周りに話せる人があまりいない」
「ジェンダー平等に向けて何かアクションを起こしたいけど、知識がなくて自信がない」
「ジェンダーについて本当によく分からない。けど分からないって言えない」
このような想いを抱える人に届いてほしいという思いで、FIFTYS PROJECTはこのゼミを企画しています。
このゼミには大きく2つのゴールがあります。
- 「ジェンダーレンズを確立する(=ジェンダー観点を以て物事を見る力を会得する)」
- 「ジェンダー平等のための活動を実践していく中で最初の手がかりとなる視点、政策への引っかかりポイントを提供する」
講義の後に毎回「交流会」を開きます。同じ関心を持つ仲間を作るきっかけにしたいと思っています。
※オンラインでのゼミは、どんな人でも参加可能です(属性などでの縛りはありません)。
全6回講義の開催方法、日時と講師、内容
現地会場のご案内
講師による講義はオンライン上で行われますが、今回のゼミは下記16の地域に現地会場を設置する予定です。ライブ配信をみんなで視聴し、その後会場に参加しているメンバーでディスカッションの時間があります。
現地開催にご参加いただくことで、実際に地域の仲間たちとディスカッションをすることで、コミュニティを育みやすくなるかと思います。現地会場に関しては地域が限定されていて恐縮ですが、もし近くで開催がありましたら是非ご参加ください。
現地参加希望の方は、チケットをご購入いただいたあとに、現地会場参加申し込みフォームの回答をよろしくお願いいたします。
※回ごとに開催地域を変更する予定の会場には「*」マークをつけています。
【北海道札幌市】
【岩手県陸前高田市】
【埼玉県和光市・所沢市】*
【東京都世田谷区】
【東京都渋谷区】
【東京都杉並区・武蔵野市】*
【神奈川県川崎市】
【神奈川県小田原市】
【神奈川県藤沢市】
【長野県白馬村】
【長野県上田市】
【長野県諏訪6市町村(岡谷市、諏訪市、下諏訪市、茅野市、原村、富士見町)】*
【静岡県清水町】
【愛知県名古屋市】
【三重県四日市市】
【滋賀県草津市・彦根市】*
【福岡県福岡市・長崎県長崎市】*
※現地会場の参加は原則、「女性(シス/トランス)、Xジェンダー、ノンバイナリーで、10代〜30代の方」が対象ですが、各現地会場主催者の判断により、変更の可能性があります。
※実際の会場については決まり次第更新いたします。また、お申込みいただいた方にはメールでもお知らせします。
日時と講師、内容
第0回 2025年9月27日(土)14:00〜16:00
オリエンテーション
FIFTYS PROEJCTゼミの目的やそれぞれの講義に向けた参考図書のご紹介などを行います。また、初回の交流会として、どのようなことをこのゼミに期待しているのか?など参加者の希望をお伺いします。本ゼミに参加ご希望の方は、各自Zoomからご参加ください。この回については現地会場開催はありません。(オンラインアーカイブ配信もあります。)
《以後全6回のおおまかなタイムライン》
・講師からのレクチャー(40~60分)+(回によっては代表能條との対談20分)+質疑応答(25分)
・交流(25分)
第1回 2025年10月25日(土)14:00〜16:00
すべてのひとのSRHR(性と生殖に関する健康と権利)を保障する社会へ
講師:福田和子さん(#なんでないのプロジェクト代表、FIFTYS PROJECT副代表、東京大学ジェンダー・エクイティ推進オフィス特任研究員)
日本におけるSRHR(性と生殖に関する健康と権利) をめぐる現状を理解し、政治との関わりについて学びます。また、すべての人の生を豊かにするために、SRHRをどのように保障していくことができるのかを考えます。
福田 和子(ふくだ かずこ)
スウェーデン留学をきっかけに、2018年、日本でのSRHR実現を目指す#なんでないのプロジェクトを開始。2021年にスウェーデン・ヨーテボリ大学公衆衛生学修士号取得後、国連人口基金ルワンダ事務所に勤務。現在は日本でSRHR軸に活動を展開中。2023年、世界を変える30歳未満、Forbes Japan 30under30選出。
第2回 2025年11月22日 (土)14:00〜16:00
選択的夫婦別姓から考える、政治に根付く家父長制
講師:井田奈穂さん(一般社団法人あすには代表理事)
日本の女性運動家が長らく声を上げ続けてきたのにもかかわらず、なぜいまだに選択的夫婦別姓が実現されないのかについて一緒に考えます。選択的夫婦別姓の法制化に向けた、議員陳情や正しい理解を促進するためのご活動について伺います。
井田奈穂(いだ なほ)
企業広報、ライターとしての活動の傍ら、再婚での改姓をきっかけに、2018年選択的夫婦別姓の法制化を⽬指す当事者団体を創設。2023年法⼈化し、現職。1,000⼈を超えるメンバー登録者、経済・法曹団体などと地⽅議会・国会へのロビー活動を協働。2024年国連⼥性差別撤廃条約に基づく⽇本審査にNGOとして参加、4度目のより強い改善勧告につなげた。同年、ForbesJAPAN「いま注目のNPO50」に選出。2025年6月17日衆議院法務委員会で参考人意見陳述。共著に「選択的夫婦別姓は、なぜ実現しないのか?:日本のジェンダー平等と政治」(花伝社)
第3回 2025年12月27日(土) 14:00〜16:00
スポーツから考えるジェンダー・セクシュアリティ
講師:井谷聡子さん(関西大学文学部 教授)
学校の部活からオリンピックなどの国際的なスポーツイベントまで、身体、ジェンダー、セクシュアリティに関する規範がどのように作用し、差別や排除を生み出しているのかについてお伺いします。また、それらを解消するための政治の役割についてご講演いただきます。
井谷聡子(いたに さとこ)
関西大学文学部教授。専門はスポーツとジェンダー・セクシュアリティ研究。著書に『〈体育会系女子〉のポリティクス―身体・ジェンダー・セクシュアリティ』、共著に『どうして体育嫌いなんだろうージェンダー・セクシュアリティの視点が照らす体育の未来』、責任編集に『エトセトラ Vol.6 特集スポーツとジェンダー』など。
第4回 2026年1月24日(土)14:00〜16:00
地方から考えるジェンダーギャップ
講師:小安美和さん(株式会社Will Lab 代表取締役)
地方におけるジェンダーギャップの現状についてお伺いします。さらに、それらの現状を少しでも変えていくための一歩として、まちづくりの中心にジェンダーの視点を据えることが重要である理由について、具体的な事例を交えてお話しいただきます。
小安美和(こやす みわ)
東京外国語大学卒業後、日本経済新聞社、リクルートなどを経てWill Labを設立。兵庫県豊岡市、宮城県気仙沼市、富山県南砺市などでジェンダーギャップ解消に取り組む。2025年4月より内閣官房地域働き方・職場改革等推進会議の構成員。
第5回 2026年2月28日(土) 14:00〜16:00
どうなる、介護保険?ジェンダーと政治の視点から
講師:上野千鶴子さん(社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長)
介護の社会化を目指した介護保険の改悪が続く現状について共有し、どのように介護保険を守ることができるのか?世代間分断を煽る言説に対抗し、どのように連帯をつくることができるのか?一緒に考えたいと思います。
上野千鶴子(うえの ちづこ)
社会学者・東京大学名誉教授・認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長・上野千鶴子基金代表理事。1948年富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了。社会学博士。平安女学院短期大学助教授、シカゴ大学人類学部客員研究員、京都精華大学助教授、ボン大学客員教授、コロンビア大学客員教授、メキシコ大学院大学客員教授等を経る。1993年東京大学文学部助教授、1995年同人文社会系研究科教授。2012年立命館大学特別招聘教授。元学術会議会員。専門は女性学・ジェンダー研究、高齢者の介護とケアも研究テーマとしている。『当事者主権』(中西正司と共著、岩波新書)、『ケアの社会学』(太田出版)『おひとりさまの老後』『男おひとりさま道』(法研)、『おひとりさまの最期』(朝日新聞出版)、『女の子はどう生きるか、教えて!上野先生』(岩波ジュニア新書)『在宅ひとり死のススメ』(文春新書)『フェミニズムがひらいた道』(NHK出版)『おひとりさまの逆襲』(小島美里と共著、ビジネス社)『史上最悪の介護保険改定⁈』(樋口恵子と共編著、岩波ブックレット)『上野千鶴子がもっと文学を社会学する』(朝日新聞出版)『最期はひとり』(樋口恵子との共著・マガジンハウス)『「おひとりさまの老後」が危ない!』(高口光子との共著・集英社新書)『こんな世の中に誰がした』(光文社)『挑戦するフェミニズム』(江原由美子との共編著、有斐閣)『マイナーノートで』(NHK出版)、『当事者主権 増補新版』(中西正司と共著・岩波書店)、『アンチ・アンチエイジングの思想 ボーヴォワール「老い」を読む』みすず書房、最新刊は『地方女子たちの選択』(山内マリコとの共著・桂書房)等がある。
第6回 2026年3月28日(土) 14:00〜16:00
気候変動とジェンダー
講師:平田仁子さん(気候変動政策シンクタンクClimateIntegrate代表)
日本を含め、世界各地で頻発する熱波、ゲリラ豪雨、洪水や山火事など。未来を考える上で、切っても切り離せない問題の一つが気候変動です。政府だけではなく、それぞれの地域でも脱炭素政策が求められていますが、策定にあたってはジェンダーの視点も重要な要素です。講義では気候変動の基礎や現状についてお伝えしながら、ジェンダー視点から見た気候変動対策についても、一緒に考えていければと思います。
平田仁子(ひらた きみこ)
出版社、米環境団体、NPO法人気候ネットワーク(1998-2021)を経て、2022年にClimate Integrateを設立し、代表理事に就く。2021年ゴールドマン環境賞受賞、2022年英BBCの「100人の女性」に選出。主な著書『気候変動と政治』成文堂。千葉商科大学大学院客員教授。市川市環境施策推進参与。早稲田大学社会科学研究科博士課程修了(社会科学博士)。
チケットについて
勉強会を開催するための費用は、みなさんからの参加費で賄いたいと思っています。講師の方への謝礼や運営のための費用となります。人によっては金銭的状況が異なると思いますので、いくつかのパターンを用意しています。無理のない範囲で、ご自身に合ったチケットを選択してください。
なお、今回のゼミは6回通しでの企画となっており、1回ごとの参加チケットはありません。ジェンダーを学ぶとき、包摂した考えを一緒に共有するコミュニティをつくりたいという意図です。そのため、全ての金額は全6回を合わせた金額となっています。参加できない会については終了後にアーカイブ動画を参加者には共有しますので、そちらよりご覧ください!
【チケット】《含まれるもの:参加費(全6回)、コミュニティ参加権》
一般 6000円(1回あたり1000円)
学生 3000円(1回あたり500円)
寄付 12000円(1回あたり2000円)
金銭的に余裕がない人向け 1000円(1回あたり167円)
◉現地参加希望の方は、チケットをご購入いただいたあとに現地会場参加申し込みフォームへのご記入をお願いいたします。
※第2回の講義終了後も、引き続き参加チケットを販売します。
その場合、すでに実施された講座に関してはまとめてアーカイブリンクをお送りします。
キャンセルやその他のご相談などがありましたら、FIFTYS PROJECTの公式HPより問い合わせフォームでご連絡ください。
情報保障について、希望をいただいたらこちらの可能な限り対応させていただきます。お気軽にお問い合わせください。